R2.10.27(火)川崎町にも「お茶の文化」  ~ ゆったりとした時の流れ ~

東京駅から東海道新幹線に乗車して1時間もすると、富士山と駿河湾が望める山間に、緑豊かな茶畑が広がります。「お茶の産地」として教科書にも出てくる「形が整えられた」茶畑の風景がそこにありますが、これは『機械摘み』によるものです。

宮城県にもお茶の産地があり、石巻産の「桃生茶」が有名ですが、かつて川崎町にもお茶の産地として栄えた時代があったと聞きました。そして、その「お茶の文化」を復活させようと取り組んでいる方々がいます。
「特定非営利活動法人 川崎町・学校サポートネットワーク」代表の丹野様よりお話しがあり、8月から『お茶の挿し木の管理』のお手伝いを本校生徒が行いました。今日、冬季を間近にして引き渡しが行われました。この苗は3年くらいしたら畑に定植し、その後数年すると成木になるとのことでした。

これに先立ち、8月24日に「茶摘み」を体験しました。新芽をひねるようにして摘むと、ほのかな香りがしました。葉を持ち帰り蒸した後、ホットプレート上で水分を飛ばしてはザルの上で揉むことを繰り返すことで、普段見慣れた「お茶」なってきました。最後は、その場でお茶を点てて茶会を開きました。とてもゆったりとした時間を過ごしながらお茶をいただきました。

かつては、庭先や畑の境界などに生け垣のようにして植栽されていた「お茶の木」ですが、見慣れた茶畑の風景とは違った、『手摘みの風景』が見られるのは何年先のことでしょうか。夢が膨らみます。


『 小さな学校だからできることがある!
  小さな学校にしかできないことがある!    明日も元気に、川校生!!  』

【文責:副校長 大槻浩義】